乳岩峡(ちいわきょう)──国指定名勝の絶景へ。険しい岩場と清流を歩く夏の避暑登山

乳岩看板 山岳・自然

乳岩峡は愛知県新城市にある峡谷です。
国指定天然記念物でもあり、名勝でもあります。
八月の真夏、避暑を兼ねた乳岩峡での体験を記載していきます。

【乳岩峡とその周辺】
乳岩川に沿う約3キロの峡谷のことを乳岩峡と呼び、その奥に乳岩山があります。
乳岩山の南面ではいくつかの洞窟があり、最大のものが乳岩とされています。
凝灰岩中に含まれる石灰分が溶け出して天井部に乳房状の鍾乳石を作っており、乳岩の由来とされています。
※新城市HP参考

乳岩峡は西に宇連ダムがあり、豊川水系の要となっています

※乳岩峡

乳岩川はこの宇連川に合流しており、さらに20kmほど下流で豊川と合流します。
この場所に有名な長篠城があります。
長篠城は有名な長篠・設楽原の戦いのきっかけになった城です。
いずれまた記事にしたいと思います。
※長篠城については新城市HPを参考

宇連川沿いにJR飯田線があります。
電車で訪れる際はJR三河川合駅が最寄りになります。
車で訪れる場合は乳岩川沿いの1.2kmは一般車の侵入禁止なため、それまでに駐車場を確保する必要があります。
近隣では424号線沿いの小滝橋近くに駐車可能なスペースもありますが、公式駐車場ではないため駐車には十分な配慮が必要です。

※駐車場の位置

【乳岩川】
乳岩川沿いに進んでいくといくと、何といっても涼しさを一番感じます。
新城の山へ向かうにつれて外気温は下がっていましたが、さらに乳岩川沿いは非常に涼しかったです。
綺麗な川でテンションがあがります。
ただしこのエリアは岩肌を歩く必要があるため、滑りやすくなっています。
実際私も転んでしまいました。
この後の登山に備えて、できるだけ衣服を濡らさないようにしておくことが大切です。

乳岩峡の看板(ここから川沿いの岩の上を通る)

※乳岩峡の看板(ここから川沿いの岩の上を通る)

乳岩川の川岸

※乳岩川の川岸

川底が緑色

※川底が緑色になっている

【川から山へ】
ある程度川沿いを歩くと、川幅が狭くなります。
苔むした岩も多くなり、シダ類が多くなります。
きららの森のコケと似た雰囲気がありました。
途中の橋では川音の変化を感じられ、そこで気が入ります。
乳岩は周回コースになっています。
なだらかだった道は、本格的に登っていきます。

コケと細くなる川

※コケと細くなる川

橋とシダ類

※橋とシダ類

【登山】
川沿いから離れると本格的な登山になります。
乳岩峡では大きな岩が多く圧倒されます。
色々な場所がありますが、急斜面を登るのが大変です。
都度息を整えるのが大切でした。
距離としては長くはないのでしょうが、湿度の高さもあり汗びっしょりです。
途中階段がありますが、滑りやすくなっています。

登山階段

※登山階段

特に岩の中を通る階段が個人的には一番の難所です。
傾斜角が強く、登るのに苦労します。
案内看板通りに山を時計回りに周回しますが、確かに反対周りは難しいですね。
階段ゾーンを下るのは非常に危険に感じます。

岩の中を通る急傾斜の階段

※岩の中を通る急傾斜の階段

【乳岩】
ルートを歩いていると、アーチ状の石の下をくぐります。
通天洞というようです。
ここからは気が付いたら登っていたはずなのに下りになります。
今回のルートでは通天洞付近が最も高い地点でした。
下りには洞穴がいくつかあります。

洞穴

※洞穴

その中でも、乳岩へは階段が用意されており、中へ入ることができます。
中は涼しくなっており、鍾乳洞らしく水が天井からしたたっていました。
かつて修行の場であったらしく、最上段には多くの観音様が祀られており、そこから外を見ると絶景になります。

乳岩からの景色

※乳岩からの景色

【帰り】
乳岩からさらに下ると来た道に合流します。
改めて乳岩川沿いを歩いて帰ります。
帰り道は汗だくで、乳岩川の冷たい水で涼をとりました。
非常に気持ちよかったです。
その後、近くの湯谷温泉にいって汗を流しました。

※今回利用した湯谷温泉のはづ別館(日帰り入浴)

こちらは温泉の横を宇連川が流れており、暑い夏のひと時をゆったり過ごせました。
ちなみに駐車場は湯谷温泉駅の駐車場を無料で使えます。

宇連川

※宇連川

【注意点】
実際に乳岩峡を回って感じた注意点をまとめます。

  • 靴は登山靴がよい
  • ゆっくり回って2時間程度
  • 水分を持っていく
  • 軍手が望ましい(濡れた手すりをつかむ)
  • 耐水性の衣服
  • 汗拭きタオル
  • 登山後の着替えやお風呂セット(必要なら)

※近くにコンビニなどはあまりないため、事前の準備が大切です。

私は川沿いの快適さから森林浴の延長と考えていましたが、実際は後半登山でした。
靴がウォーキングシューズだったため、滑りやすく思ったより疲れやすかったです。
また、湿度が高いため給水用のドリンクや濡れる前提の格好で行く方が良いです。

【最後に】
今回は乳岩峡について実際にまわってきました。
乳岩峡は、川沿いの涼しさ → 岩場の登山 → 洞窟 → 下山という変化が楽しい周回コースでした。
行ったのは八月の真夏でしたが、暑さも和らぎ緑の中でリフレッシュできました。
酷暑の中でも屋外を楽しめるため、避暑を兼ねてお勧めです。
奥三河は愛知県の中でも山が多く、平地や海岸とは異なる楽しみがあります。
※奥三河のバードウォッチング(きららの森)の記事はこちら
夏の避暑地として遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

ーカメビギ

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