夏の野鳥観察は難しい?愛知県豊明市の勅使池が夏でもおすすめな理由と観察レポート

水遊びするカルガモのヒナ 野鳥

勅使池は愛知県豊明市にあるため池です。
夏場は野鳥観察が難しくなりますが、勅使池は夏場も比較的良好な場所になります。
今回は、夏でも木陰で比較的涼しくバードウォッチングが楽しめる勅使池を紹介します。

【勅使池とは】
勅使池は豊明市と名古屋市の境目にある1周約2.7kmのため池です。
まっすぐ歩けば30分程度で一周できます。
かつては沓掛城の近くにあり、1528年に朝廷から勅使が池の工事のために来たことが名前の由来です。
この沓掛城は今川義元が宿泊しており、その翌日に桶狭間の戦いで落命したとが知られています。
現在は豊明市の勅使水辺公園となっており、隣にある名古屋市のみどりが丘公園と一体的にバードウォッチングのスポットとしても知られています。
駐車場が複数個所あり、名古屋市内からバスでもアクセスできます。

※勅使池のマップ

【なぜ夏は野鳥観察が難しいか】
初心者はバードウォッチングを冬に始めるのがよいとされます。
理由はいくつかあると思いますが、おおまかには以下が考えられます。

  • 木や草の葉が少なく見通しが良い
  • エサが少ないため特定の場所に集まりやすい(特定の木や干潟など)
  • 気温が低いため動きはにぶめ

これらのことから、留鳥や冬鳥は観察しやすいため初心者としては入りやすいのでしょう。
対して、夏は逆になります。

  • 木や草が茂り鳥を覆い隠す
  • 虫や木の実が多く、野鳥の位置がばらける
  • 気温が高いため動きが活発 or 暑すぎて日陰からなかなかでてこない

実際には暑いため人間の活動時間が制限されたり、日の出が早いため野鳥が活発な時間がより早朝にずれるなど細かいことはあるでしょう。
何にせよ、夏の野鳥観察が難しいことは体感としても強く感じています。
※初夏のきららの森での野鳥観察の記事はこちら

【勅使池の良さ】
・近くの藤前干潟との比較
近隣の名古屋市には藤前干潟というラムサール条約で指定されている人気な干潟があります。
秋から冬にかけては非常に多くの渡り鳥や冬鳥がやってきます。
ちょうど渡りの中継地点となっており、関東だと谷津干潟、九州だと荒尾干潟などが有名でしょうか。
一方で、藤前干潟の夏は鳥の数や種類が一気に減ります。
もちろんコアジサシなど夏しか見れない鳥や、留鳥として常時いるミサゴなどを見ることができます。
ただ広い干潟であり、なかなか遠方の野鳥をしっかり見ることは難しいです。(野鳥観察館などの利用がおススメです)
そして一番きついこととして、夏の名古屋は非常に暑いため炎天下の中で長時間歩くことです。
私は野鳥観察館から対岸にある藤前干潟活動センターまで歩いていくことがありますが、水筒が片道で空になったりします。
ただその苦労をしてでも藤前干潟には独自の魅力があります。
詳しくはこちらの藤前干潟の記事をどうぞ。

藤前干潟

※藤前干潟(遮るものがほとんどありません)

・勅使池
勅使池は池の周囲を歩くルートであり木々が多いです。
ため池のため水位の変動があります。
そのため、ぷかぷか浮かぶ水鳥から木々を渡る小鳥、大空から狙う猛禽など多種の鳥が比較的見やすいです。
また、みどりが丘公園には管理事務所がありトイレやクーラーで休憩が取りやすいです。
勅使池で撮られた野鳥の写真も飾られているので寄ってみるだけでも楽しいですね。
一周がちょうどよい長さであり、無理なく歩きやすいです。
季節の差はあれど、コンスタントに野鳥を見るにはよいスポットです。

勅使池のアオサギ

※勅使池では水辺が近い

【夏の勅使池】
これまで勅使池ではコアジサシ(夏)やミサゴ、カンムリカイツブリ(冬)など、藤前干潟で見ることのできる野鳥を過去に実際に確認しています。
また、夏にはキビタキなども見ることができるそうです。
直近の7月前後では以下の野鳥が見られました。

・カルガモ
カルガモの親子が勅使池をあちこち移動しています。
はじめは小さかったヒナも、数週間のうちに大きくなりました。
今は元気一杯水遊びに夢中でした。

親を追いかける小さいカルガモたち

※親を追いかける小さいカルガモたち

親の周りに集まる成長したカルガモ

※親の周りに集まる成長したカルガモ

みんなで一本の木に集まる

※みんなで一本の木に集まる

生き生きするカルガモ

※生き生きするカルガモ

・カイツブリ
カイツブリが巣に鎮座していました。
ペアで協力して交互に巣の上にいます。
浮き巣は崩れやすいのか補強をしていました。

ペアのカイツブリ

※ペアのカイツブリ

巣に留まる

※巣に留まる

巣の様子を確認

※巣の様子を確認

・オオヨシキリ
オオヨシキリはみどりが丘公園の管理事務所近くに沢山います。
若そうな個体も多く、元気に鳴いています。
勅使池と合わせても生息エリアは広くなさそうなので、縄張りバトルを頑張ってほしいですね。

ボサボサした若そうな個体

※ボサボサした若そうな個体

縄張りを主張

※縄張りを主張

【まとめ】
今回は夏の勅使池について紹介しました。
通路を歩くだけでもシジュウカラやコゲラの声が聞こえます。
近隣で鳥不足な方は一度散歩してみてはいかがでしょうか。
※野鳥に興味がある方はこちらに記事をまとめています。

ーカメビギ

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